ICLを受けた眼科医にお話を伺いました(第5弾)
インタビュー | 2020.10.14
今回は、今年(2020年)4月にクリニックを新規移転開院された広島県のVISION PLUS EYE CLINIC院長の杉本 栄一郎先生にお話を伺ってきました。
積極的に先進的な医療、器械を導入されており、ICLの手術を自らご執刀される認定医でもいらっしゃる杉本先生から屈折矯正手術についての想いをお話いただきました。
まず初めに新規移転開院おめでとうございます!
クリニック名に込められている想いとはどういったものかお聞かせください。
自分の専門である屈折矯正に加えて、先進医療、そして何よりも真心を「加えたい」。
そういう想いから「VISION PLUS EYE CLINIC」と名付けました。
先生は屈折矯正手術以外にも積極的に先進的な医療に取り組んでおられますが、手術(屈折矯正手術以外も含む)についていつも大切にされていることは何ですか?
手術に挑むときは、いつも目の安全と患者様の心の安心を大事にしています。
屈折矯正手術に対する先生のお考えをお聞かせください。
近視・遠視・乱視・老眼。こういった屈折異常を治す屈折矯正手術のニーズは非常に多いと思います。しかし、保険診療ではできないため、一般の眼科での対応は難しいことが多いことが問題です。だからと言ってやらないのではなく、やはり僕は専門性を持った眼科医が責任を持って、屈折矯正手術をやるべきだと考えています。
先生が屈折矯正手術を受けられた「きっかけ」を教えていただけますか?
僕は小学校の頃から近視になり、中学校で眼鏡を掛け、高校生から主にソフトコンタクトレンズを使っていました。以後20年間ソフトコンタクトレンズを毎日使っていましたが、だんだんとドライアイが悪くなり、コンタクトを付けていると目が乾いて、コンタクトレンズを付けることが難しくなってきました。コンタクトレンズをやめなければいけないと思ったのは、手術中にコンタクトレンズが外れたときです。しばらくは眼鏡に戻して診察を行っていましたが、「マスクを付けると眼鏡が曇る」・「眼鏡が顕微鏡のレンズに当たる」。こういった不自由があって、自分でも屈折矯正手術を受けたいと思いました。
先生がICLを選択された理由について、お聞かせください。
2011年。眼科医になって11年目に実はLASIKを受けようと思い、みなとみらいアイクリニックの荒井宏幸先生のところに診察を受けに行きました。LASIKの適正検査が始まって数分…、検査は中止になりました。荒井先生に「(杉本先生は)円錐角膜じゃん!」と言われました。なんと、眼科医になって11年目にして初めて自分の眼が円錐角膜であることを知りました(笑)。円錐角膜ではLASIKは適正NGです。なので、角膜に病気があっても、安全に手術を受けられるICLを選択しました。
手術を受けられる前に不安や疑問点は、ありましたか?
自分でもICL手術を7年間やっていましたので、ICLの手術の不安なところや疑問に思うところはありませんでしたけれども、やはり、いざ手術を受ける直前はドキドキしました。
手術中は勿論、ドキドキしていました(笑)。手術は全く痛みが無い訳ではありません。所々、ズキッと痛むこともありますが、荒井先生を信頼していましたので、特に不安に思うことはありませんでした。
ICL手術を受けられた感想はいかがですか?
2018年。仕事の都合がつかずに少し間が空いてしまったのですが、再び、みなとみらいアイクリニックの荒井宏幸先生のところを受信しました。ICLの手術が終わって思ったことは、「良く見える!やって良かった!!」と思いました。
ICL手術を受けられた後の生活についてコメントをいただけますか?
実際にICLの手術が終わって、どう感じたかということですけれども、まずゴルフ(についてお話したいと思います)。眼鏡を付けていると眼鏡が動いてしまって打ち辛い。夏の頃は眼鏡に汗がしたたって見えない。そういったことがありますが、ICLの手術後は打ったボールが落ちるところまで、はっきりと見えます。まぁ、スコアはあまり上がらなかったのですけれど(笑)。あと、ドライブしたときに感じたのは、景色のシャープさがコンタクトレンズのときとは違います。コンタクトレンズよりもかなりシャープにハッキリくっきり景色が見えて感動しました!アウトドア好きの方には向いている手術だと思います。そして意外だったのが、子供とプールや海に行ったときに凄く便利だなと思いました。眼鏡のときは頻繁に眼鏡を拭いていたのですけれども、そういった煩わしさは無くなりました。子供をお風呂に入れるときも、全くストレス無く子供が良く見えて、しっかりと洗ってあげることができます。子育て世代にも向いている手術なのではないかと思います。
ICL手術の満足度はいかがでしょうか?
手術後は両眼とも裸眼で(視力が)1.5になりました。手術前は眼鏡で矯正しても最高1.0くらい。眼の中で矯正した方が、矯正力が強いので、手術前よりも矯正視力が幸い出ました。(視力が)1.5の「見え方」は本当に鮮明に細かく遠くが見えて、「人生が変わった」ような感じです!ただ、夜に光を見ると光の環がかかるハローや光が滲むグレアは、(手術から)一年経った今でも感じます。それを踏まえて満足度は99点!ハロー・グレアは正直なところ、ほとんど気にはなりません。
屈折矯正手術をご検討中の患者さんにアドバイスやメッセージをお願いします!
ICLはLASIKと比べて近視の戻りが無いので、長期的に視力が安定しています。万が一、トラブルが起こったときでも、ICLを抜けば元の眼に戻せる。これが、手術の不安を軽くしてくれると思います。
一番大事なことは、自分の眼が安全に手術を受けられるのか?それをきちんと評価することです。まずは、眼科専門医の検査を受けてみてください。
お忙しいところ長い時間にわたりインタビューのお時間を頂戴しまして、本当にありがとうございました
2020年9月16日インタビュー
VISION PLUS EYE CLINIC杉本 栄一郎 先生
2000年 広島大学医学部卒業
広島大学病院眼科入局
2001年 JA尾道総合病院眼科
2003年 広島大学病院眼科
2006年 中国労災病院眼科
2010年 すぎもと眼科 院長
2011年 医療法人すぎもと眼科 理事長
2020年 医療法人リヒト 理事長
VISION PLUS EYE CLINIC 院長
【資格・所属など】
眼科先進医療研究会(AOMS) 会員
日本眼内レンズ屈折矯正手術学会 会員
日本眼科手術学会 会員
日本緑内障学会 会員
日本網膜硝子体学会 会員