ICLを受けた眼科医にお話を伺いました(第6弾)

インタビュー | 2022.02.02

今回は、神奈川県藤沢市辻堂でご診療されている、河野 雄亮先生にお話を伺いしました.

河野先生ご自身がICL治療を受けたご経験から、今後屈折矯正手術を検討されている方々へメッセージを頂きました.

 

Q.河野先生がICL治療を受けたきっかけを教えて下さい

私が所属している北里大学の当時主任教授であった

清水 公也先生に勧められたことが一番のきっかけでした

 

Q.ICL治療について、ご紹介いただけますでしょうか
ICLは角膜を削らない、レーシックとは違う治療で

目の中にコンタクトレンズを入れる治療になります

 

Q.ICL治療が適応とされる方はどのような方ですか

近視をかなり減らすことができるので

強度近視の方にも適応がある新しい治療になります

近視が強くてレーシックの適応外となる患者様や

ドライアイでコンタクトが合わない患者様が適応になると思います

 

Q.レーシックと比較してICL治療のメリットがあると聞きました
どのようなことでしょうか

レーシックは角膜を削る治療なんですけれども

一度削ってしまうと元に戻すことはできません

ICLは一度目の中にレンズを入れても

抜き取ることができるため

元の目に戻すことができます

 

 

Q.ICL治療はどのような流れで行われるでしょうか

まず、患者様にICLの適応があるか確認の検査をさせていただきます

適応があれば術前検査でICLの度数を決める検査をしていただいて

その後手術日を決めることになります

 

Q.手術中や術後の痛みについて

痛みはほとんどありませんでした

手術の当日やってる時に関しては

目の中に水が入ってきた感覚はありましたけれども

痛みという感覚ではありませんでした

 

Q.リスクについて

Hole ICLになってからは白内障のリスクが軽減され

術後の感染症もほとんどありません

また入れ替えに関して心配される患者さんもいらっしゃるんですが

入れ替えをされる方もほとんどいませんので

かなり安心して手術をお受けいただけると思います

 

Q.費用について

施設によって費用は異なるかと思いますが

一般的には両眼で六十万から八十万円ぐらいに

設定している施設が多いかと思います

 

Q.ICL治療を受けた方は満足度が高く、ご家族や知人に勧める方も多いようです
一方で、費用面で中々手が出せない方もいらっしゃいますが

河野先生のご意見をお聞かせ下さい

私もコンタクトをずっと長く使っていました

コンタクトは安いですけれども

コンタクトをずっと使うよりも一生を考えれば

ICLの方が安いと考えています

また災害時に関しては裸眼で生活できるため

リスクが少なく非常に安心して

生活ができるのではないかと思っています

ひっくるめて考えると

ICLの方が利益というか

ベネフィットが高い手術になるんじゃないかなと思っています

Q.メガネやコンタクトレンズを使用されている方で
煩わしさなどのお悩みを抱えられている患者さんのお話があれば教えて下さい

コンタクトアレルギーやドライアイで

コンタクトレンズを長く装用できないという相談をよく受けます

私自身もコンタクトアレルギーで悩まされていました

そういった方には特にICLをお勧めしたいと考えています

 

Q.ICL治療を受けることによって感じるメリットはどのようなものがございますか

私自身が感じてるメリットとしては

まずスポーツをしている時なんですけれども

コンタクトがずれたりすることがなくなりました

また当直や夜勤でも

コンタクト入れ替えとかドライアイに悩まされていましたが

それから解放されました

そういったことを考えると

スポーツされている方や夜勤当直がある方には

非常にお勧めだと思います

 

Q.ICL治療に興味があってご来院される患者さんの特徴などございますか

年齢に関しては三十代以上が多いと感じています

性別に関しては以前は女性の方が多い印象でしたけれども

最近は男性も多くなっているように思います

職業に関しては美容関係の方であったり

看護師さんが多いと感じています

裸眼で生活したいと感じている患者様が

ご来院されているように思います

 

Q.ICL治療を受けた患者さんのご感想をお聞かせ下さい

術後の診察の中で患者様からよくお聞きすることは

朝起きてすぐ見えるであるとか

女性の方であれば

朝の支度の時間が短くなったなどの声をよく聞きます

皆様満足度の高い声をおっしゃっていただいていますので

非常に満足度の高い手術ではないかと思います

 

 

Q.屈折矯正手術を検討されている方々へアドバイスをお願いします

最後に、河野先生が眼科診療で大切にしていることや
特にお伝えしたいことをお聞かせ下さい

Hole ICLになってから手術後のリスクが減ったことで

私自身が安心して手術を受けることができました

手術後は朝起きてから見えるという素晴らしさを実感しています

皆様にもこの素晴らしさを実感していただきたいと思いますので

ICLをお薦めさせていただきます

まずは眼科専門医に見ていただいて

ICLの適応があるかを判断していただければと思います

 

インタビューのお時間を頂き、ありがとうございました.

インタビュー|2021.12.25

こうの眼科クリニック河野 雄亮先生

2012年 聖マリアンナ医科大学医学部 卒業
2014年 北里大学病院眼科学教室入局
2017年 東芝林間病院(出向)
2018年 北里大学病院眼科
2021年 北里大学医学部 助教

【資格】
日本眼科学会 専門医
日本眼科学会 会員
日本白内障屈折矯正手術学会 会員
日本緑内障学会 会員
日本視野画像学会 会員
ICL認定医
トラベクトーム認定医
iStent認定医

こうの眼科クリニック